Jazz platz ジャズプラッツ

ジャズプラッツでライブを楽しみませんか



片倉真由子さんのピアノは力強くて、キレがよくて、どんな高速プレーでも一音一音が明瞭で乱れることがありません。今はやりの誉め言葉を使えば、男前なピアノです。
でも、ご本人のイメージは、たとえて言えば、市松人形。若い方々は市松人形なんてご存じないかもしれませんね。西洋の人形をたくさん見てきた私は、市松人形にはあどけない「童女の顔」という言葉でくくれない涼しさとりりしさが備わっていて、それが西洋人形とは異なる大きな特徴だと思っています。もっとも、片倉さんの場合は現代風市松人形で、童女の面影を失わずに成人して、それに強さが加わったようなイメージですけれど。

片倉さんは2006年に若手の登竜門であるセロニアス・モンク・コンペティションで、日本人初のセミファイナル進出という快挙を遂げた人です。このコンペティションは毎年対象となる楽器が異なるコンクールで、ピアノが対象となるのは6年か7年に一度だそうです。それほどチャンスが少ない中でやり遂げた快挙の裏で、片倉さんには重要な気づきがあったそうです。

柳樂光隆氏のインタビューで片倉さんが語っています。
「私以外はみんな演奏で自分を語っていたんですよ。みんな外側に向けて音楽やっているのに、私は自分の内側だけで音楽してるって感じたんです」
そしてそのコンペティションの翌日に、ダニーロ・ペレスに「あなた自身をもっと開放してください」と言われたそうです。「自分自身を投影するってことがわからなかった」と言う片倉さんには、そこからまた新たな探求の道が始まったのでしょう。

それから10年たった今も、片倉さんは時々つぶやいています。
「毎日、感じたまま弾きました。その出てきてる自分の音がどれだけジャズになっているのか」
「まだまだ全然修業が足りない。こうやって素晴らしいものをどんどん取り入れるのが私の仕事」
まだまだ探求の道は続いていくようです。

その上に、Asian Youth Jazz Orchestra”(AYJO)のディレクターとしての役割が加わりました。AYJOは日本と東南アジア各国でのオーディションを経て、日本、インドネシア、フィリピン、シンガポール、タイ、マレーシアから選出された将来有望な若手ミュージシャン28人からなる多国籍ジャズオーケストラで、2015年夏に結成されました。8月に東京で集中的なリハーサルを行い、9月中旬から1ヵ月間東南アジア公演を挙行し、2016年1月にはその成果を日本公演で披露したプロジェクトです。オーディションやリハーサルに立ち会ってメンバーと交流した片倉さんは、どの国も音楽と生活が密接に結びついていて、音楽に対して素直に喜ぶ姿が新鮮に映ったと印象を述べています。様々な活動とともに片倉さんのジャズは内側にも外側にも広く深く広がっていくことでしょう。

ソロライブもいよいよ明後日に迫りました。東京のお天気は回復に向かうそうです。
片倉真由子さんのピアノソロをご一緒に楽しみませんか。
ご予約はルヴェソンヴェール(042-677-3301)にお電話をどうぞ。
このサイトのメールフォームでも受け付けていますので、お待ちしています。

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