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Jazz platz ジャズプラッツ

ジャズプラッツでライブを楽しみませんか



黒田さんも多彩な音楽活動をしています。
スタートはジャズのジャンルで、今や日本のフリージャズを代表する坂田明さんのグループなどで演奏していましたが、音楽のとらえ方がユニークです。ウェブサイトに書かれたご本人の言葉を借りると
「音楽は時間軸に沿って創り上げられますが、私の場合、音楽活動を始めた頃から、なぜか音楽を空間的に、場として、とらえるところがあったようです。」

したがって早くから、ジャンルを超えて、開かれた音楽の場作りを始め、詩の朗読とのコラボや、トランクシアターという演劇集団の音楽監督、劇中演奏を担当し、無声映画に音楽を付ける企画にも参加しています。

黒田さんも多くのミュージシャンに呼ばれてCDの録音に参加したり、太田惠資(vn)、翠川敬基(vc)のメンバーで「黒田京子トリオ」を組み、アルバム「ホルトノキ」をリリースしています。けれど、自分がリーダーになって自分の音楽を演奏しようという意欲より、音楽家に限らず様々なアーティストを呼んでつながり、人をつなげて音楽の場を膨らませようとする気持が強いのかなと思います。そんな懐の深さを感じます。

黒田さんの主な活動の一つに、2006年に立ち上げた「オルト・ミュージック(Ort Music)」があります。「”場”を創り、“音楽”を届け、そして”人”とつながりたい」というご本人の言葉です。Ortはドイツ語で「場所」という意味です。オルト・ミュージックは「音楽の場」というイメージです。横道にそれますが、ジャズプラッツの「Platz」もドイツ語で「場所」という意味です。スペースとか座席の意味もあります。Ortはもう少し広がりのあるイメージで、町村、地方という意味もあります。

オルト・ミュージックで、黒田さんはコンサートの企画をしています。2006年から門前仲町にある門天ホールで様々な音楽家を招いてピアノとのデュオを開催しています。ボーカルあり、管楽器、弦楽器やドラムとのデュオあり、詩の朗読とのコラボあり、昨年と今年は新たにピアノ二台のデュオを始め、多彩な音楽空間を創出してきました。裏方の面倒な仕事も引き受け、当日はもちろんピアノの演奏もします。この活動の間には、門前仲町のホールが閉館に追い込まれ、新たな場所に移転して両国門天ホールとして再出発するという大きな変化がありましたが、その間も関わり、支援し、新しいホールでコンサートを続けています。単なる演奏家にとどまらない、エネルギーあふれた活動です。

最近の黒田さんはジャズボーカリストとのコラボは多いけれど、ジャズトリオやカルテットでの演奏がほとんどないと思っていたところ、9月に坂田明トリオで3週間の北海道ツアーに参加しています。最後は東京だったのでこのトリオを聞きに行きました。

サックスの坂田明と言えば、日本のフリージャズを世界に発信して評価され、外国人との演奏も多い人ですが、黒田さんがデビューしたころからのお付き合いなので、久しぶりの共演でも息はぴったり。坂田さんが特有のノンストップ、超高速で強力に吹き上げると、黒田さんのピアノも強いタッチで指を乱舞させながら、坂田さんの音に呼応していました。すさまじいというか、鬼気を帯びるというべきか、そんな迫力でした。バラードになると、ピアノでこんな優しい音が出るのかと聞きほれるほど、音色が変わります。黒田さんのやわらかで繊細なだけでない、強靭な感性を感じました。

坂田明、黒田京子、水谷浩章(B)のトリオは魂をぶつけ合うような演奏で、聞き手の体内の根源的な何かが揺さぶられるような音楽でした。いつかお呼びしたいと思います。

喜多直毅&黒田京子デュオでは鬼気は迫ってきませんから、どうぞご安心を(笑)。オリジナル曲、もしかするとロシア民謡、昭和歌謡曲もあるかもしれない多様さで、別の意味で迫力があり、様々な感情を想起させてくれる音楽です。
いよいよライブが来週に迫りました。何しろ、詰めれば百人入るレストランですから、まだお席はあります。
お時間のある方は誘い合わせてお越しください。素晴らしい音楽をご一緒に楽しみましょう。ご予約はルヴェソンヴェール(042-677-3301)にお電話をくださるか、このサイトのメールフォームからお願いいたします。
  


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