Jazz platz ジャズプラッツ

ジャズプラッツでライブを楽しみませんか



共演者のバッキングでも、メロディアスなフレーズがあふれ出るソロでも、ふくらみのある暖かい音で聞く人を楽しませてくれる井上智さんについては、もう二度(2014 年8月、2015年8月)も紹介しているし、中村健吾さんのブログでも触れたので、もう書くことがないと悩んでいると、次のような井上さんの告知が目に留まりました。

「長い間、ジャズライフ誌に講座シリーズを書いてまいりました。振り返えると、1998年の5月号「どんどん増えるスタンダード」から連載が始まり、「毎月増えるスタンダード」「ジャズギター理論と実技」「jazz guitar songbook」とほぼ19年も続いてきました。
書くネタはいくらでもあるのですが、最近いろいろと忙しくなってきたこともあり、今回でひとまず一区切りとさせていただきます」

赤ちゃんが産声を上げてこの世に生まれてから、やがて成人式を迎えるまでの年月、休まず連載を続けてこられたことは、なんともすばらしい偉業だと思います。「ネタはいくらでもある」のに、それを終わりにせざるを得ないほど、井上さんの活動の幅が広がったということでしょう。でも、慶應大学日吉キャンパスでのジャズ授業は継続されるようです。これは音大生ではない一般大学生が対象で、しかも英語での授業とか。井上さんだからこそ出来る、ジャズを広める教育だと思います。

また、ニューヨークで活躍する敦賀明子さん(オルガニスト)のジャパンツアーや、2015年の「Loud Minority Quintet」、2016年の「Dezron Douglas Black Lion Quintet」の来日時もゲスト出演しています。井上さんの広くて豊かな人脈により、今後はますますアメリカと日本のジャズをつなぐ活動が広がっていくでしょう。いえ、広げてくださり、日米混合グループの演奏がもっと気軽に聴けるようになってほしいと願います。実際に交流を進めるとなると、ブッキングからホテルや交通手段の手配など、裏方の仕事は大変だと思いますが、誰でもできることではなし、キーとなる人の存在があってこそ実現できることなので、大いに期待したいです。

いよいよライブは今週末に迫りました。お席はまだありますので、お時間のある方は是非お越しださい。ご予約はルヴェソンヴェール(042-677-3301)にお電話でどうぞ!このサイトのメールフォームでも受け付けておりますのでよろしくお願い致します。

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中村健吾さんは高校時代にバンドを組んで、エレキベースを受け持ち、大学ではフュージョン系のバンドで本格的にベースを弾いたとか。大学卒業後はバークリー音楽大学に行くことを決心し、卒業後一年は渡米費用を稼ぐためにバイトに精を出しました。それだけでなく結婚もしたとのこと。勇気があるというか、突っ走りタイプと言うべきか?中村さんのご両親は大反対だったけれど、奥様のご両親は理解してくださったそうです。

中村さんはバークリー音楽大学に入学してから、チャールス・ミンガスの作品に衝撃を受けてアコースティックベースに転向し、1991年に卒業するとニューヨークで腕試しをしようと決心しました。「ニューヨークに行かずに帰国するのはいやだった」そうです。ほぼ同時期に学んだ大西順子(P)や大阪昌彦(Ds)たちが帰国し活躍しているのを横目に見ながら、中村さんはアルバイトで生活費を稼ぎつつジャムセッションに通っていたそうです。日本のミュージシャンに呼ばれて帰国したときには、日本にはこんなに仕事があるのかと驚いたとのこと。以上は、まだニューヨークに滞在中の2006年にインタビューを受けた産経新聞の記事(http://www.sankei.co.jp/enak/2006/longinterview/oct/kiji/27nakamura.html参照)から転記させていただきました。

その記事で中村さんは「単純といえばそうですね。猪突猛進なんですよ」と笑っています。将来への計算とか不安に動じることなく、まず行動するのは意志の強さや情熱、楽観的な思考力、努力する粘り強さなどがあるからでしょうね。そういう力は運を呼ぶ力でもあると思います。

実際、アメリカでの活躍の一部をあげれば、ウィントン・マルサリスのグループで、クリントン前大統領主催のプレジデントサミットでの演奏、リンカーンセンターでハーレム野外コンサートに出演、東海岸のツアーなど、まだまだ列挙できます。2001年にはリーダーバンド(池田篤、野本晴美、高橋徹)で初の日本ツアーを行い、その後はほぼ毎年日本ツアーで全国を回りました。

多田さんは中村さんと井上さんをニューヨークコンビと呼んでいます。二人はかなり個性が違いますが、「ニューヨーク」をキーワードにして比べると共通点、相違点が見えてなかなか面白いです。

大きな共通点は二人とも、良い意味でいい加減(笑)。中村さんの米国行きは直球型の無計画。井上さんのニューヨーク行は「ちょっと一か月だけ行ってこよか」というゆとり型無計画。4年後に今度は半年行ってこよかな、となり、その次はやっぱりまた行きたいな、2、3年は勉強して帰ってこようかという、表面的にはなんともゆるーい感じです。しかも3度目の渡米も音楽学校に行くつもりはなくて、ビザが切れそうな頃に、音楽学校でビザを出してもらおうかというわけでニュースクールに入学したとのこと。

井上さんは滞米中の2005年に別のメディアから受けたインタビュー(https://www.andvision.net/interviews/interview/12-satoshi-inoue-jazz-guitar.html参照)で、このような渡米のいきさつを語り、「もともとレイジーな性格ですから」と語っています。井上さんは同志社大学卒業後もそのままプロとして演奏活動を続けていたので、6か月の滞在中に、やはり中村さんと同じくストリートミュージシャンをやったり、ジャムセッションに行く中で、仕事の話も舞い込んで、「俺ひょっとしたらニューヨークでいけるかも」という感触を得ていました。

こうして二人とも、もう少し、もう少しと考えているうちに、中村さんは滞米22年、井上さんは21年経っていて、偶然ながら帰国したのは同じ2010年でした。中村さんが「猪突猛進」なら、井上さんは「得意淡然、失意泰然」と言えるでしょうか。

上の写真は2013年に白崎彩子さんとデュオで演奏して頂いた時です。120%の笑顔でしょ。中村さんはこの笑顔でパワー全開で野太い音をブンブン鳴らし観客に迫ってきます。一方、井上さんの笑顔は柔らかくて、そう、中牟礼さんとのデュオの時のように、こんなのどう?これはいかが?とにこにこしながら共演者をあおり盛り上げます。ソロでは、別の曲のメロディーを挟んだりしてニヤッと笑ったりする、懐の深い笑顔です。

今回の3人は笑顔のキングでもあります。なかでも中村さんははじけるような笑顔でまっすぐに訴えてきます。その思いは
「ジャズは世相に影響される音楽だと思うし、僕も今生きている世界の出来事を音楽で描きたい。僕の場合は平和のメッセージを託したい」

はやゴールデンウィークも終わりです。5月後半のスケジュールに、5月20日(土)のライブの予定を入れてくださいね。
ご予約はルヴェソンヴェール(042-677-3301)にお電話でお願い致します。このサイトのメールフォームからもお申込みくださいませ。



多田さん_convert_20170424213144

多田誠司さんは香川県高松市の出身で中学・高校を通じて吹奏楽部で、岡山大学入学後はジャズ研究会で、活躍していました。大学卒業後いったん地元で就職したのですが、セミプロとして中四国や京阪神地方のライブハウスで演奏活動も続けていました。でも、それでは満足できず、1988年、28歳のときに上京しプロのジャズマンとして活動を開始しました。

1994年にドラマーの猪俣猛グループで国際交流基金主催のインド・パキスタン公演に参加、2001年には日野皓正クインテットでインド・パキスタン公演に参加、2009年にはジャズピアニスト佐藤允彦グループでロッテルダムのNorth Sea Jazz Festivalにも参加しています。

多田さんも、他のベテランのジャズマンと同様に洗足学園音楽大学や飯田ジャズスクールで後進を指導しています。でもそれだけではありません。2005年に開始された世田谷区教育委員会主催の「ドリームジャズバンド」では、日野皓正校長とともに10年以上中学生を指導しています。オーディションに合格した中学生が3年間学ぶバンドで、このバンドに入るためにわざわざこの学区に引っ越してくる親子もいるほどの人気プロジェクトです。三軒茶屋のホールで行われる8月恒例のコンサートでは素晴らしい演奏で観客を驚かせ、拍手を浴びています。

大阪市の50歳以上を対象としたオーケストラ「He knows Orchestra」の指導では、今年の2月に10周年記念コンサートを開催するに至りました。さらに特記すべきは、多田さんが創設から関わり、2013年6月に結成された「フォレストシティ ビッグバンド」でしょう。東武野田線「新船橋」駅前に生まれた、三菱商事と野村不動産による約1500戸の住居、商業施設、病院からなる巨大開発地区「ふなはし森のシティ」という新しい街で、ヤマハの協力で生まれたビッグバンドです。

バンドのメンバー募集に応じたのは小学生から主婦も含めた広範囲な年齢層の住人で、兄弟参加もあるとのこと。翌年3月のお披露目コンサートに向けて、多田さんは各パートの指導者に洗足学園音楽大学の学生やOBを巻き込んで月3回の練習から開始したそうです。「指導に熱が入りすぎて、多田さんは練習後ロビーでぐったりしていました」という裏方さんの声がウェブに載るほどの熱い指導ぶりのようです。このビッグバンドはFace Bookを立ち上げ、活発で楽しそうな活動ぶりを紹介しています。その写真に掲載される多田さんはいつも満面の笑顔、とても楽しそうです。地域でジャズの演奏を楽しむ人たちの輪が広がる運動は素晴らしいですね。

笑顔といえば、今回の「We three kings」はそれぞれの笑顔のニュアンスは微妙に違いますが、にこにこ三人組と言いたいようなトリオです。このトリオは昨年12月のライブが初回で、私も聞きに行きました。リーダーの多田さんは時々手を休めて、NYコンビ(井上さんと中村さん)が熱演する横で、やるなぁ、俺は何もすることがないや、とでも言いたげな、満足そうな笑顔で聞き入っていました。

その笑顔を見て思い出したのですが、2011年6月のジャズプラッツライブの「God Hands Quartet」も、多田さんが結成したばかりのバンドで4日間連続演奏の最終日に来ていただきました。メンバーは井上陽介(B)、鈴木央紹(TS)、広瀬潤次(Ds)という錚々たる実力派メンバーで、多田さんはやはり同じような笑顔でみんなの演奏を聞き入るシーンが何度かありました。

God Handsやthree kingsのネーミングは仲間をたたえる気持ちと、名にふさわしい演奏をするぜ、という気概を込めた多田さんらしいユーモアですね。ジャズプラッツではGod Handsは結成後4日目の演奏、We three kingsは結成後4回目の演奏、偶然にしては出来すぎのような・・・。

予約を開始いたします。笑顔のキングたちを聞きにいらしてください。ご予約はルヴェソンヴェール(042-677-3301)にお電話をくださるか、このサイトのメールフォームからお願いいたします。
われらキング登場、いざお聴きあれ!!

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バート・シーガーさん。二年ぶりの来日、4日ぶりのピアノ、だそうです。

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釜口雅敏さん。今後はもっと日本でも演奏したいと言われていたのが2015年のインタビュー記事でした。
あまり実現していませんねと、水を向けると、「そんなこと言ったっけ?あの記事、読んでいないんだよ」

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おなじみの池長一美さん。「外国人」二人の引率ツアーは大変かも・・・

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二人の共演はまさに四半世紀ぶり? でも、響き合い、通じ合い、年月を感じさせない演奏でした。

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スタート
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「お互いへのリスペクトがとても感じられる演奏でした」
「25年分の会話を聞いたような気がしました。ジャズは会話ですね」  アンケートより。

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オリジナル曲「Distances」ではピアニカが登場。サキソフォンの音のイメージを出したかったとか。
ピアニカの音も、CDでのサックスの音も、外国に住む息子さんを想う優しさを表現するのに効果的でした。

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自作の「Song for The Mayan Calendar」では歌も!

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「バートさんの演奏はいつも知的で物静かで、ジャズというよりはクラシックのような感じ。
マサさんのベースはとてもアグレッシブで、その二人が一緒に演奏するとまた違った音楽になり、その変化がとても楽しい」  
アンケートより。

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「池長さんのドラムは熱くてもやわらかくて、バートさんのタッチに合っている」
「池長さんのドラムは柔らかさと激しさがあり、体にしみいります」  アンケートより

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「最後の曲は圧巻でした」
「歌が入っている曲がとても素敵でした」   アンケートより

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次々にサインを頼まれて忙しいバートさん

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お疲れ様でした!
ありがとうございます。

次回は5月20日(土)
"We, Three Kings!"
多田誠司、井上智、中村健吾の三人のキングがやってきます。
どうぞまた、愉快なキングたちを聞きにお集まりください!