Jazz platz ジャズプラッツ

ジャズプラッツでライブを楽しみませんか

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マサ・カマグチこと、釜口雅敏さんは北海道の稚内生まれです。現在はスペインのバルセロナ在住です。GMF(Global Music Foundation)に掲載されたプロフィールによると、14歳でエレクトリックベースを始め、1985年に法政大学に入学後、アコースティックベースを本格的に学んだそうです。

1990年にボストンのバークリー音楽大学に入学し、ジョージ・ガゾーン、バート・シーガー、ハル・クルックなど優れたミュージシャンと出会い、ヨーロッパや北欧へのツアーを何度か行っています。

1994年にニューヨークに拠点を移し、多くのミュージシャンと共演した後、2006年にバルセロナに移り、現在に至っています。興味深いのは、Wikipediaに掲載されたカマグチさんの記事はドイツ語サイトで、スペイン語サイトにはありません。ドイツにもファンが多くて、誰かが記事を作成したのでしょう。スペイン在住だのに、スペインのファンはなぜ書かないの?と言いたくなりますね。いえ、それより、ご自身でウェブサイトを立ち上げていただきたいですね。Face Bookはあるのですが、友人が投稿した写真や記事ばかりです。

私はご本人のことをよく知らないままに昨年初めて演奏を聞いたのですが、大陸的な人柄で、きっと音楽以外にはあまりこだわらない人ではないかしら、なんて思いました。たたずまいがとても自然で気取りも力みもなく、音楽が始まるとすっと音の中に入って集中するという感じでした。

前述のGMFの人物紹介の最後を要約すると、「直観の鋭いプレイヤーで、独特のサウンドでアコースティックベースに新鮮な視野を開く。温かな音色とモダンなスタイルが持ち味の多才なプレイヤーで、広範囲な音楽の影響を受け、それらが反映されて彼の素晴らしいコンセプトが形成されている」と称賛しています。

日本のウェブサイトにはあまり登場されないのですが、2015年5月の「ジャズ批評」では珍しくインタビューを受けています。それによると、家族の関係でバルセロナに移ったので、特にスペインに思い入れがあるわけではないが、中南米と言語が同じなのでラテン音楽のプレイヤーが多く来て、それがアンダルシアの音楽と混ざる面白さがあるとのこと。ニューヨークには定期的に長めに滞在して活動をしているそうで、ジャズプレイヤーとしてはニューヨークではやはり帰ってきたという気持ちになると、語っていました。

スペインでジャズを演奏するのと、アメリカや日本で演奏する違いを聞かれて、「実際考えると、それぞれ何をやっているのかわからないんですが(笑)、NYとくらべるとのんびりと音楽に向き合えるような気がしています」と答えています。この、ゆるい、というか、飾らない答え方が私の受けた印象とつながったような気がして思わず頷いてしまいました。

インタビューの最後に、「今後は日本にも定期的に帰って、活動も増やしていきたい」と語っていますので、これからは日本のジャズシーンにももっと登場されるでしょう。まずは3月24日、ボストンの旧友トリオの演奏で、素晴らしいジャズをお楽しみください。

ご予約はお早めにルヴェソンヴェール(042-677-3301)にお電話でお願いします。このサイトのメールフォームでもお待ちしています。



ボストン在住のシーガーさんがジャズプラッツで演奏してくださったのは2013年10月ですから、約四年ぶりです。ニューイングランド音楽院で教鞭を取っているので、学校が休みの時期に来日し、池長さんとツアーをするのが恒例になっていて、今年は二年ぶりの来日のようです。

ボストンでは音楽を指導する傍ら、月に2、3回の定期的なライブを行っています。音楽院に学びに来るワールドクラスの音楽家たちと演奏できることがとても良い刺激になって、そのような環境で音楽に集中できることを楽しんでいる様子です。

たとえば、2009年にリリースされたアルバム「Lima Beams」はペルーのリマ出身のベーシストLorge Roeder とドラマーJorge Perez Albelaとのトリオです。

Jorge Roederは16歳でロシアのペテルスブルグの音楽院の招待学生となって学び、2年後にはリマのオペラ・オーケストラから2001年、2002年シーズンの首席ベーシストのアシスタントとして招待されました。その後ニューイングランド音楽院の奨学金をもらってジャズを学び、シーガーさんと出会います。
Jorge Perez Albelaはバークリー音楽大学で博士号も取得し、ヨーロッパ演奏旅行もし、ニューヨークでも活躍するドラマーでLorge Roederとは友人です。

シーガーさんはこのアルバムに入れたオリジナル曲「How High Is The Ocean」の説明で、この偉大なミュージシャン2人が辛抱強く教えてくれた”festejo”(フェステホと読み、ペルーの黒人独特のリズム)に基づいて作曲したと書いています。教えると同時に他国の音楽を学んで自分の音楽に生かし、ワールドクラスのミュージシャンと組んで定期的にライブもできる、まさに幸せな環境です。

そんなシーガーさんの最近のブログを拝見すると、大統領選以後、Face Bookに偽りのニュースや情報が蔓延していたので、しばらく見なかったと書いています。ニュースの情報源はしっかり確認しよう。それだけでなく、我々が長年かけて築き上げたものを政府が取り上げないよう、よく見ている必要がある。さらに、自分たちの仕事、行動も良く自覚して、良い方向へ向かう力となるようにしよう。この暗い時代に、愛と温情と光の源となるように、人々が関わり合い、交流し、会話を続けていく必要があると書いています。
シーガーさんのブログを読むと、事あるごとに深く静かにやさしく思索し、平易な言葉で率直に語っている姿勢が伝わってきます。それはそのまま音楽に反映されていて、内省的でありながら暗くはなく、透明感のあるリリカルなメロディーとして生まれてくるのかもしれませんね。

アメリカの人々が現状を憂うる心情は理解できます。でも、少なくとも、米国では三権分立が確立していて、裁判所が大統領令を差し止めるほど毅然と独立性を維持し機能しているのを見ると、そんなに心配することはないだろうと多少楽観的に考えるのは私だけでしょうか。

シーガーさんは日本に来るのを楽しみにしています。ボストンでは月に2、3度の定期的なライブですが、来日したときは気心の知れたメンバーと毎晩心おきなく演奏ができますから。

ルヴェソンヴェールでは日本ツアーの初日を飾ってくれます。久々に集合したトリオが張り切って演奏してくださるでしょう。
是非、ご一緒にお楽しみください。
予約を開始いたします。
ルヴェソンヴェール(042-677-3301)にお電話をください!
このサイトのメールフォームでもお待ちしています!



二年ぶりに来日されるバート・シーガー(P)さん。
迎えるのはジャズプラッツでもおなじみの池長一美(Ds)さん。
スペインのバルセロナ在住で初出演のマサ・カマグチ(B)さん。
なんとこの三人は25年を経て、再びトリオを組んで日本ツアーを行います。

1990年代ボストンでともに活動していた三人、現在はアメリカ、日本、スペインと活動拠点が離れているので、二人がそれぞれ来日しても3人が揃うことはありませんでした。

今回は四半世紀ぶりのトリオです。しかも日本ツアーの初日はルヴェソンヴェール南大沢 !
この稀な機会をどうぞお楽しみに !!

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まずは軽くピアノにふれて。

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夕日も、室内も、ピアニストのお顔も、明るくていい感じです。

開演はデューク・エリントン・メドレーの力強い華麗な演奏で始まり、観客はいきなり心をつかまれたようで、場内には濃密な空気が流れました。(MCで、どうぞ気楽に聞いてください、と笑いを取ったほど)
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演奏の合間には率直で軽妙な言葉で語ります。その都度、場内の空気がふぁっと和みました。
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演奏者と観客の間に親密な空気があふれていたライブでした。
スタッフの一人が、今日はなんだか時間が短く感じたと話していました。

「片倉さんの違った一面も見ることができて、とてもよかったです」
「とても美しい音色でした」
「心地よい音色でした」
「モンクとスタンダードのバランスがとてもよかった」
「片倉さんのパッションが伝わってきてどきどきした」 (アンケートより)

次回は3月24日、バート・シーガー・トリオです。
バートさんは二年ぶりの来日、どうぞお楽しみに!








片倉真由子さんのピアノは力強くて、キレがよくて、どんな高速プレーでも一音一音が明瞭で乱れることがありません。今はやりの誉め言葉を使えば、男前なピアノです。
でも、ご本人のイメージは、たとえて言えば、市松人形。若い方々は市松人形なんてご存じないかもしれませんね。西洋の人形をたくさん見てきた私は、市松人形にはあどけない「童女の顔」という言葉でくくれない涼しさとりりしさが備わっていて、それが西洋人形とは異なる大きな特徴だと思っています。もっとも、片倉さんの場合は現代風市松人形で、童女の面影を失わずに成人して、それに強さが加わったようなイメージですけれど。

片倉さんは2006年に若手の登竜門であるセロニアス・モンク・コンペティションで、日本人初のセミファイナル進出という快挙を遂げた人です。このコンペティションは毎年対象となる楽器が異なるコンクールで、ピアノが対象となるのは6年か7年に一度だそうです。それほどチャンスが少ない中でやり遂げた快挙の裏で、片倉さんには重要な気づきがあったそうです。

柳樂光隆氏のインタビューで片倉さんが語っています。
「私以外はみんな演奏で自分を語っていたんですよ。みんな外側に向けて音楽やっているのに、私は自分の内側だけで音楽してるって感じたんです」
そしてそのコンペティションの翌日に、ダニーロ・ペレスに「あなた自身をもっと開放してください」と言われたそうです。「自分自身を投影するってことがわからなかった」と言う片倉さんには、そこからまた新たな探求の道が始まったのでしょう。

それから10年たった今も、片倉さんは時々つぶやいています。
「毎日、感じたまま弾きました。その出てきてる自分の音がどれだけジャズになっているのか」
「まだまだ全然修業が足りない。こうやって素晴らしいものをどんどん取り入れるのが私の仕事」
まだまだ探求の道は続いていくようです。

その上に、Asian Youth Jazz Orchestra”(AYJO)のディレクターとしての役割が加わりました。AYJOは日本と東南アジア各国でのオーディションを経て、日本、インドネシア、フィリピン、シンガポール、タイ、マレーシアから選出された将来有望な若手ミュージシャン28人からなる多国籍ジャズオーケストラで、2015年夏に結成されました。8月に東京で集中的なリハーサルを行い、9月中旬から1ヵ月間東南アジア公演を挙行し、2016年1月にはその成果を日本公演で披露したプロジェクトです。オーディションやリハーサルに立ち会ってメンバーと交流した片倉さんは、どの国も音楽と生活が密接に結びついていて、音楽に対して素直に喜ぶ姿が新鮮に映ったと印象を述べています。様々な活動とともに片倉さんのジャズは内側にも外側にも広く深く広がっていくことでしょう。

ソロライブもいよいよ明後日に迫りました。東京のお天気は回復に向かうそうです。
片倉真由子さんのピアノソロをご一緒に楽しみませんか。
ご予約はルヴェソンヴェール(042-677-3301)にお電話をどうぞ。
このサイトのメールフォームでも受け付けていますので、お待ちしています。